済仁美(さいじんび)

第3巻「輪舞の章」

第1章 地稽の星

曹正の店で働き、二竜山の賊に両親を惨殺された過去を持つ。魯智深と楊志が連れ帰った孤児に寄り添い、楊志とともに親代わりとなって育てることを決意する。

第6章 地好の星

安丘の店を切り盛りし、立ち働く姿は以前より血色が良くなっている。桃花山の周通に横恋慕されて店で暴れられるが、毅然とした態度で断り続ける。

第7章 天満の星

休暇で戻った楊志と再会し、家族としての平穏な時間を過ごす。言葉を取り戻した楊令の成長を喜び、自分たちを守ると誓う楊志に感謝を伝える。

第4巻「道蛇の章」

第5章 天殺の星

夫である楊志が梁山泊を訪れた際、安丘の妓館を切り盛りしながら養子の楊令を育てている様子が語られる。

第6章 天速の星

かつて両親を殺され絶望していたところを曹正に救われ、後に楊志と出会って真の幸福を知った経緯が明かされる。曹正の紹介状を持って現れた馬桂を妓館に迎え入れるが、同じ女として彼女の放つ妖しい若さや雰囲気に微かな馴染みにくさを感じる。

第5巻「玄武の章」

第2章 地闘の星

曹正の妓館の女主人の顔を持ちながら、楊志と息子を支える穏やかで幸福な日々に、どこか予期せぬ不安を感じている。夫・楊志と山中の庵で再会する束の間の時間を慈しみ、手料理を振る舞って家族の絆を確かめ合う。

第3章 地会の星

王和の軍に庵を急襲された際、楊令を抱いて必死に守り抜こうとし、夫・楊志の凄絶な死闘を最後まで見守る。

第4章 地空の星

夫が絶命する直前、楊令を庇うようにして背中に無数の矢を浴び、その命を落とす。遺体は楊志と共に、石秀や兵たちの手によって二竜山の地に手厚く葬られる。

第6巻「烈火の章」

第2章 地文の星

故人であり直接の登場はないが、養子の楊令に書見をさせていた教育熱心な母親としての姿が蔣敬によって回想される。

第4章 天猛の星

亡き夫・楊志とともに、その武人としての遺志が楊令を鍛え上げる林冲や秦明たちの精神的な支柱として、物語の背景で繰り返し言及される。

第7巻「烈火の章」

第1章 地伏の星

楊志の妻として二竜山を守る戦いに加わっていたが、夫とともに戦死したことが宋江への報告の中で語られる。

第5章 地賊の星

彼女の暗殺には、息子・楊令が懐いていた白い犬「白嵐」が利用されたことが時遷の調査で判明する。親しくしていた馬桂の裏切りによって、愛する夫や息子を守りきれずに命を落とした悲劇的な真相が明らかにされる。