安道全(あんどうぜん)
第1巻「曙光の章」
第8章 地霊の星
滄州の牢内で治療に没頭する医師として登場した。林冲の説得には当初動じなかったが、重病の白勝を救うために林冲と脱獄することを決意した。吹雪の中、白勝の腹部切開手術を成功させるという神業を披露した。
第2巻「替天の章」
第1章 天傷の星
滄州の牢獄から林冲、白勝とともに脱獄し、柴進のもとに身を寄せたことが語られる。
第2章 地幽の星
阮小七の家に潜伏中、呉用により朱貴の妻・陳麗の診察に連れ出される。彼女の病が不治であることを診断しつつも、見事な医術で高熱を下げ、夫の朱貴から絶大な信頼を得る。
第3章 天暗の星
林冲とともに梁山湖の山寨に入り、入寨の挨拶代わりの試合で怪我をした兵たちの治療を冷静に行う。かつての養生所を再建し、本格的な医療体制の構築を開始する。
第4章 天間の星
自らの要求した通り、山寨内に大規模な薬方所や養生所を建設させる。山中で薛永と再会し、彼を唯一無二の薬師として認め、二人で病と闘う体制を整える。
第5章 地耗の星
王倫に毒を盛られた林冲を、薛永と協力して救う。また、朱貴に呼ばれて病床の陳麗を最期まで診続け、彼女の苦しみを和らげることに尽力する。
第3巻「輪舞の章」
第3章 天機の星
梁山泊の医師として、山寨内の養生所を拡大し、負傷兵や病人の治療にあたる。組織が国としての体裁を整える中で、医療の面から梁山泊の基盤を支える。
第4巻「道蛇の章」
第3章 地孤の星
梁山泊の医師として養生所を切り盛りし、治療のために湯隆へ特殊な鍼の製作を依頼する。夏津の戦いで負傷した致死軍の兵士数十名を受け入れ、不眠不休で過酷な治療にあたる。多忙な合間を縫って、疲れ切った軍師・呉用に対しても鍼治療を施してその体調を支えている。
第5章 天殺の星
養生所の仕事を通じて梁山泊の基盤を支えており、彼の高度な医術が兵たちに大きな安心感を与えていることが宋江への報告で言及される。
第5巻「玄武の章」
第3章 地会の星
林冲に伴われて滄州の柴進の屋敷へと急行し、生死の境を彷徨う魯智深を診察する。意識を引き戻すためにあえて猛毒の薬を用い、魯智深が覚醒している間に腐敗した左腕を肩から切り落とすという凄絶な手術を完遂する。その後、櫓を握りしめすぎて指が固まっていた鄧飛の手に対しても鍼治療を施し、即座にその自由を取り戻させる。
第6巻「烈火の章」
第2章 地文の星
梁山泊の養生所の責任者として、禁軍にも劣らない高度な医療体制を構築し、多忙のために新同志の歓迎の宴を欠席してまで治療に没頭する。
第3章 地狗の星
かつて名医として嫉まれ投獄された過去を持つが、現在は梁山泊の兵や同志の命を救う要として厚い信頼を寄せられている。
第4章 天猛の星
林冲の騎馬隊のために馬の医師である皇甫端を梁山泊に迎える際にも、その医術の高さが魯達らによって改めて称賛される。
第7巻「烈火の章」
第4章 天勇の星
梁山泊の医師として高名であり、瀕死の重傷を負った阮小五が運ばれてきた際、彼の不在が惜しまれる。弟子の文祥が懸命に処置にあたるものの、師の安道全であっても救えぬほどの傷であることが示唆される。
第5章 地賊の星
梁山泊の養生所の責任者として多くの弟子を育成し、激しい戦いに備えて将兵の治療や薬草の調製に専念する。