武松(ぶしょう)
第1巻「曙光の章」
第4章 天雄の星
全国を放浪する男として、宋江を父、魯智深を兄と慕っている。各地を巡りながら、将来の同志となり得る人物を探っていることが語られた。宋江たちの掲げる変革の志に深く共感している。
第5章 地暴の星
京兆府で魯智深や晁蓋と合流した。長く実戦の機会がないことに焦燥を感じていたが、晁蓋から「その悲しみこそが必要だ」と諭された。これにより自身の役割を再認識し、心の平穏を取り戻した。
第8章 地霊の星
宋江の計らいにより、一度郷里へと帰された。心に抱える孤独な悲しみを克服し、再び立ち上がる時を待つ状態にある。その様子は、後に魯智深によって語られた。
第2巻「替天の章」
第1章 天傷の星
郷里の寿陽に戻るが、兄の妻である潘金蓮への断ち切れぬ想いに悶々とする。酒の勢いで彼女を犯して自害に追い込み、自らも死を願うが死にきれず、景陽岡にて素手で虎を打ち殺す。その後、地元の寺に身を寄せ、深い絶望の中で沈黙し続ける。
第4章 天間の星
自分を迎えに来た魯智深にこれまでの顛末を語り、咆哮して涙を流す。魯智深に連れられて子午山へ向かい、元禁軍師範の王進のもとで、己の悲しみを見つめ直すための修行を開始する。
第3巻「輪舞の章」
第5章 地魁の星
子午山で王進のもとに身を寄せ、土を揉み焼物を焼く生活を通じて、かつてのけだもののような心から再生する。修行に訪れた史進と立ち合い、その慢心を拳一つで打ち砕く。再生を見届けた王進から旅立ちを促され、魯智深とともに故郷や滄州へ向かう旅に出る。
第6章 地好の星
安丘の曹正の店で、妓館を混乱させていた周通を制圧し、その背後に潜む青蓮寺の間者を炙り出す。孔明とともに桃花山へ乗り込み、頭目の李忠らを屈服させて兵の調練を強いる。その後、目的地である鄆城に到着し、宋江の従者としてその身辺を警護する。
第7章 天満の星
宋江の家で、密偵としての動きを見せた唐牛児を実力で排除し、その裏切りを暴く。閻婆惜による鄧礼華殺害という悲劇が起きた際、呆然とする宋江らを促して迅速に鄆城を脱出させる。自暴自棄になった宋清に厳しい拳を振るうことで、生きることの苦しみと覚悟を叩き込み、彼を立ち直らせる。
第4巻「道蛇の章」
第2章 地鎮の星
宋江の従者として旅に同行し、鍾静の家で暴れる穆春を素手で軽々と打ち倒すなど、圧倒的な武威で宋江を守護する。かつての殺気は消え、土に親しむ修行を経て得た茫洋とした風格を漂わせつつ、穆弘に『替天行道』の冊子を渡して志を伝える。
第4章 天寿の星
李俊の屋敷で公淑のために欅の幼木を運び、庭に植えるための穴を掘るなど、宋江の思いを実務の面で支える。
第5章 天殺の星
山中で虎に襲われた李逵の母を救うべく急行するが間に合わず、現れた二頭の虎のうち一頭を拳一つで打ち殺してかつての伝説を再現する。新たに加わった李逵に対し、宋江を父、自身を兄と仰ぐよう諭し、厳しい規律を教え込む。
第6章 天速の星
江州に潜入し、新知府を迎えるために集結した一万の軍を冷徹に分析しつつ、水中戦で張順に敗れた李逵を救い上げて現地の同志と交流する。
第5巻「玄武の章」
第1章 地進の星
従者として宋江に常に寄り添い、江州での包囲網を突破する際もその身を護り続ける。中州の隠し砦に逃れた後も、自分も一兵卒として戦いたいと願う宋江に対し、「兵として死ぬことは許されていない」と諭す。各地の同志に使者を出し、梁山泊からの援軍を待つ間も冷静に周囲を警戒する。
第3章 地会の星
中州の砦で戴宗らと共に防御を固め、宋江に不安を感じさせないよう悠々と釣りに興じる姿を見せる。官軍の精鋭による上陸作戦が始まると、武器を持たぬ拳だけで敵兵を次々と打ち倒す。救出された後は、魯智深の足跡を辿りたいという宋江の願いを聞き入れ、再び従者として西へと向かう。
第6巻「烈火の章」
第1章 地闊の星
行者と呼ばれる宋江の護衛で、欧鵬や陶宗旺との出会いにおいて宋江を武力と知恵で支える。かつて修行した子午山へ宋江を案内し、恩師王進や弟弟子の鮑旭と再会を果たす。
第3章 地狗の星
病床の宋江を護りつつ、飛脚屋を通じて梁山泊と密に連絡を取り合い、旅の継続を模索する。
第5章 地劣の星
敵の接近を察知し、李逵と共に先手を打って青蓮寺の部隊を急襲する。宋江を洞穴へ避難させ、徹底した籠城の準備を進めながら、宋江を守り抜く覚悟を固める。
第7巻「烈火の章」
第1章 地伏の星
太原府の山中で宋江を護衛する小集団のリーダー格として、敵の動きを冷静に分析する。自分たちが囮となって味方の救援を待つ戦略を立て、焦る李逵を落ち着かせる。官軍の包囲が狭まる中、自らが最初に死ぬ覚悟を口にして宋江を守り抜く姿勢を示す。
第2章 地理の星
陶宗旺の石積みを崩すタイミングを指揮し、一千近い敵兵を混乱と壊滅に追い込む。天から降ってきた官軍の斥候・施恩を捕らえるが、彼が持つ『替天行道』の冊子を見て宋江に引き合わせる。治療を通じて施恩の純粋さを認め、宋江の志を共有する同志として彼を受け入れる。
第3章 地周の星
双頭山への退却戦で宋江を護衛し、雷横を囮にする苦渋の決断を尊重しながら戦い抜く。山寨では宋江の部屋の警護を担当し、青蓮寺の刺客が紛れ込まないよう厳重に警戒する。宋江の密命を受け、馬桂の様子を探るためにかつての拠点である鄆城へと向かう。
第5章 地賊の星
宋江とともに梁山泊へ入り、林冲らと新たな軍勢の編成や戦略について語り合う。白馬の赤光に乗り、林冲や宋江とともに山頂から梁山泊の陣営を眺めて感慨にふける。静かな闘志を内に秘め、宋江の側に立って梁山泊の厳しい未来を見据える。