徐寧(じょねい)
徐寧。禁軍随一の槍騎兵師範。四代前の祖先が皇帝から賜ったとされる家宝の金鎖の具足「賽唐猊」を何より大切にする名門の武人。実戦を重視した過酷な調練を行う一方、腐敗した軍の風潮に孤立している。
第10巻「濁流の章」
第3章 天祐の星
禁軍の槍騎兵師範として過酷な調練を続けるが、権力者の子弟への容赦ない指導が軍内部での孤立を招く。童貫の計らいで窮地を脱した後、酒場で商人を名乗る孫新と出会う。翌朝、家宝の具足「賽唐猊」が盗まれたことに気づき、浚儀橋でその家宝を侮辱した兵士たちを斬り、追われる身となる。孫新に救われ、張青・孫二娘の隠れ家へ導かれた徐寧は、張青から梁山泊という新たな居場所の存在を告げられ、重大な決断を迫られる。
第11巻「天地の章」
第1章 地然の星
梁山泊の全騎馬隊の調練を担当し樊瑞の歩兵部隊を相手に激しい模擬戦を行う。
第4章 天地の星
二竜山から到着した一千五百の補充兵を検分し、呼延灼とともに「試し」と呼ばれる過酷な選別試験を行って兵の資質を見極める。
第12巻「天地の章」
第3章 地正の星
済州の城郭にて、孫新が買い戻してきた家宝の鎧「賽唐猊」を届けられた。かつては固執していた鎧を、現在は「ただの鎧だ」と言い放って即座に身につけ、以前とは異なる心境で戦いに臨む姿勢を見せた。
第4章 地蔵の星
槍騎兵の調練担当としての職務に当たりつつ、梁山泊に接近する関勝の軍を迎え撃つための三千の精鋭部隊の指揮官に任命された。
第13巻「白虎の章」
第2章 地祐の星
梁山泊軍全体の槍騎兵を育成する調練担当に任命される。元禁軍の師範としての高い技能を活かし、各隊の騎馬戦力の底上げを図る任務に就いた。
第5章 地退の星
再建された双頭山にて、段景住が北から調達してきた馬を用いて、新たな騎馬隊の本格的な訓練を開始する準備を進める。董平が期待を寄せる精強な騎兵を育てるための中心的な役割を担うこととなった。
第14巻「爪牙の章」
第1章 地急の星
梁山泊にて、長槍を用いた新たな騎馬戦術を林冲らに披露する。呉用の命を受け、双頭山の騎馬隊を一から鍛え直すため、扈三娘とともに現地へ急行する。
第5章 地強の星
双頭山において、過酷な調練を潜り抜けた精鋭による長槍隊を編制する。董平とともに敵の攻囲網を突破し、見たこともない武器と戦術で宋軍の歩兵部隊を圧倒する。
第15巻「折戟の章」
第2章 地煞の星
北京大名府制圧の陽動として、北の山地で賊徒を一千ほど集めて村々を襲い、審亮の軍を城外へと引き出す役割を果たす。
第5章 地察の星
各要塞を回り、槍騎兵の徹底的な調練を指導し、戦で消耗した騎馬部隊の立て直しに奔走する。
第16巻「馳驟の章」
第1章 天貴の星
全槍騎兵の調練担当として、梁山泊全体の騎馬戦力を強化する重責を担う。
第5章 天牢の星
懐妊した扈三娘の後任として本隊遊撃隊の指揮を任され、史進の部隊とともに過酷な移動調練を行う。偶然遭遇した童貫軍との実戦では、岩山に拠って防御の陣を組むが、敵の圧倒的な練度と指揮能力の前に完敗を喫する。敗戦後の査問会議では、呉用の形式的な糾問に対し、林冲らとともに実戦指揮官としての不快感を滲ませる。
第17巻「朱雀の章」
第2章 地巧の星
双頭山の支城に孤立した兵たちを救出するため、自らの遊撃隊の一部を戴宗に貸し出し、偽装作戦の成功を支える。
第3章 天巧の星
聚義庁での軍議に加わり、二竜山付近での陽動任務や、遊撃隊による独自の防衛体制について議論する。