宣賛(せんさん)

醜郡馬の綽名を持つ関勝の副官。かつての拷問で面貌を毀されながらも軍学に深く通じており、関勝にその才を見出された誠実な武人。その外見を気にせず接する関勝と、彼を愛する妻・金翠蓮を深く信頼する。

第7巻「英雄の章」

第4章 天勇の星

かつては開封府で塾を開いていたが、理不尽な拷問で面貌を毀された後、雄州郊外の庵で独り書物に親しむ生活を送っていた。関勝に誘われて保州への旅に同行し、魯達が賊徒の鄭敬を打ち殺した現場で、転んだ金翠蓮を真っ先に助け起こす。群衆の前で覆面を取り、その凄惨な素顔を晒すことで関勝らを逃がす隙を作るなど、沈着冷静な行動を見せる。関勝に対し、いずれ秋(時)が来た時には軍師として側に仕えることを約束する。

第11巻「天地の章」

第4章 天地の星

雄州軍の副官として関勝とともに牢城を守備し、梁山泊が狙う董平の身柄を死守する任務に就く。

第12巻「天地の章」

第2章 地傑の星

雄州の庵で金翠蓮と穏やかに暮らしつつ、関勝に学問や軍学を教える様子が描かれる。魯達が脱獄させた董平を自らの庵に匿い、関勝との奇妙な「賭け」を終わらせる橋渡し役を務める。

第4章 地蔵の星

関勝の軍に幕僚として同行し、直接戦闘を避けつつ梁山泊を脅かすことで北京大名府の敵を撤退させるという卓抜した計略を献じる。朱富の店では面体を晒して関勝と共に秘伝の饅頭を食し、燕青らと交流を持つ。

第5章 地隠の星

開封府の縁談と宋江の誘いの板挟みとなった関勝に対し、家族を先に梁山泊へ逃がすなど周到な準備を整えて決断を促す。最後は志を共にする郝思文らと共に官軍を離脱し、身軽な心持ちで梁山泊へと旅立つ。

第13巻「白虎の章」

第1章 天剣の星

関勝とともに梁山泊へ加わり、その高い軍学知識を見込まれて呉用の相談役となる。阮小二と同じ船に乗って初の本格的な水上戦を観戦し、理論だけでなく兵の能力の限界や小型船の縦横な動きの重要性を実戦を通じて学んだ。

第4章 地飛の星

呉用が実戦の指揮から外されたことに伴い、宋江から本隊の軍師に抜擢される。水上戦もこなせる陸上部隊の創設を提案し、項充にその調練を依頼するなど、新たな戦術の構築に着手した。

第5章 地退の星

流花寨の軍議に出席し、李俊や花栄とともに水軍の増強と防衛策を協議する。限られた兵力の中で陸上兵力を水軍に転用する柔軟な策を提示し、寨の守りを盤石なものにしようと努めた。

第14巻「爪牙の章」

第1章 地急の星

実戦の軍師として呉用を支え、宋江に対して各寨の戦況報告や今後の戦略的な展望を語る。

第3章 地短の星

軍議において石梯山の砦の重要性を説き、田虎の軍を自壊させるための具体的な兵力配置を提案する。

第4章 天究の星

官軍二十万に対し「いなして時を稼ぐ」という基本方針を立案し、各将校に任務を割り振って巨大な包囲網に対抗する。

第15巻「折戟の章」

第2章 地煞の星

梁山泊の存亡を懸け、わずか二千の兵力で北京大名府を占拠するという「賭け」の指揮を執る。婦女子や負傷兵をも動員した多層的な心理戦と奇襲を組み合わせ、見事に審亮の防衛網を打ち破って城郭を制圧する。

第3章 地遂の星

北京大名府の民に武器と食糧を分け与えて組織化し、宋軍への抵抗の意志を植え付けることで、全戦線の停戦を引き出す。目的を達すると潔く城を放棄して撤退し、戦後の全軍会議では軍師の一人として各戦線の戦況を総括する。

第5章 地察の星

軍の再編において将校の選抜に頭を悩ませる中、盧俊義から自身の死を無駄にせず活用しろという過酷な依頼を受ける。宋江とともに盧俊義の心身の衰えを受け止め、その死を梁山泊の志の推進力に変えるため、冷徹な軍師としての覚悟を新たにする。

第16巻「馳驟の章」

第2章 地雄の星

呉用の兵力増強策に異論を唱えるなど、軍師としての見識を示す一方で、郝思文の息子に武術修行を勧めた師としての側面が語られる。

第5章 天牢の星

童貫軍に敗北した史進を査問する場で、厳しく追及する呉用をなだめつつ、史進が犠牲を正確に掌握していることを評価して実戦の軍師としての度量を見せる。

第17巻「朱雀の章」

第1章 天立の星

双頭山の敗戦による危機を脱するため、盧俊義に「死」を偽装するよう進言し、大掛かりな欺瞞工作の指揮を執る。

第3章 天巧の星

講和交渉が決裂した後、盧俊義の真の最期を看取り、再び宋軍との全面対決に備えて軍議を主導する。

第4章 地捷の星

張清の軍師として戦場に立ち、敵の「車の陣」の弱点を見抜いて的確な後退指示を出し、伏兵による反撃の機を作り出す。