楊林(ようりん)

飲馬川時代から鄧飛に従う忠実な腹心。鄧飛の豪胆な行動に惹かれ最後まで生死を共にする覚悟を持つ。過酷な任務に不平を漏らしつつも鄧飛の死後は飛竜軍の新指揮官としてその志を継ぐ。

第9巻「嵐翠の章」

第5章 地暗の星

高唐州において鄧飛と共に糞尿汲み取り人に扮して潜入し、官軍に包囲され身動きの取れなくなった柴進らの救出機会を密かに窺う。鄧飛が指の爪が剥がれるほどの過酷な作業で城壁に脱出用の穴を穿つのを献身的に支え、糞尿の桶を運ぶ合間に外部の部下と連絡を取り合う。脱出の際には柴進らの縛めを切り、奪った剣で官軍を斬り伏せながら退路を開くが、崩落する穴の中に留まって二人を逃がした鄧飛と死別する。帰還後、燕青から鄧飛の遺品である鎖鎌を託され、劉唐らの推挙によって鄧飛の後任として飛竜軍の隊長に指名される。