閻婆惜(えんばしゃく)

第1巻「曙光の章」

第2章 天孤の星

宋江の妾として、物語の主要な登場人物の一人に名を連ねている。宋江の身の回りの世話を焼きながら、彼が抱く遠大な計画の傍らに身を置いた。

第7章 地囚の星

亡き父の遺志により宋江に引き取られ、彼を深く慕うようになった。宋江から変革の志を説かれ、朱貴の妻への接触など、宋江の秘密裏の活動を積極的に手伝うようになった。宋江の協力者として重要な役割を果たした。

第2巻「替天の章」

第5章 地耗の星

宋江の妾として、鄆城県の屋敷で彼の身の回りの世話をしながら暮らしていた。宋江の抱える過酷な運命を理解し、彼がひと時の安らぎを得られるよう、その情欲をすべて受け入れる献身的な姿を見せた。父である閻新から継承された間者としての背景を持ちつつも、女としての幸福を宋江の中に求めていた。

第7章 地妖の星

宋江の命を受け、朱貴の店に泊まり込んで、病床にある陳麗の看護と話し相手を務めた。陳麗の最期を見届け、その死が周囲の男たちに与える影響を肌で感じることとなった。彼女の存在は、組織の非情な戦いの中で、人間的な情愛を繋ぎ止める役割を果たしていた。

第3巻「輪舞の章」

第4章 地俊の星

宋江の妾として鄆城県で暮らしている。宋江が表向きは女体に溺れる小役人を装うための隠れ蓑とされるが、彼女自身は宋江を深く愛し、床を共にする時間を喜んでいる。

第6章 地好の星

宋江が新たに鄧礼華を囲ったと誤解し、強い嫉妬心から宋江を拒むようになる。

第7章 天満の星

唐牛児のついた嘘に踊らされ、鄧礼華の家へ乗り込んで彼女を殺害する。直後にその場に駆けつけた宋清によって、逆上の中で殺される。

第4巻「道蛇の章」

第1章 天退の星

宋江によって殺害されたという事件が鄆城県に大きな衝撃を与え、宋江や朱仝らが逃亡する直接の契機となる。

第3章 地孤の星

母親である馬桂の回想の中で、かつて宋江に慈しまれ、女として幸せに生きていた日々が描かれる。一方で、李富の計略によって洗脳された唐牛児の口からは、嫉妬の末に宋江と宋清によって惨殺されたという、歪められた虚偽の最期が語られる。

第7巻「烈火の章」

第3章 地周の星

宋江の妾であったが、嫉妬から鄧礼華を殺害し、激昂した宋清によって殺された事件が振り返られる。彼女の死をきっかけに宋江兄弟は鄆城を離れ、波乱の旅へと身を投じることになった。

第5章 地賊の星

母である馬桂が梁山泊を裏切る動機となった存在として語られる。彼女を不幸にしたのは宋江の志であるという馬桂の歪んだ憎悪の象徴となっている。