王倫(おうりん)

第1巻「曙光の章」

第2章 天孤の星

梁山湖の山寨を拠点とする頭目として、その名が登場人物欄に記されている。組織を率いるリーダーとしての地位にあることが示された。

第7章 地囚の星

かつては朱貴と共に科挙を目指したが落選し、世を正すために山寨を築いた経緯が明かされた。しかし現在では、三千の手下を養うためにただの略奪を繰り返す賊となり、かつての高い志を失いつつある。

第2巻「替天の章」

第2章 地幽の星

梁山湖の山寨の初代頭目であったが、かつての志を失い、保身と支配に汲々とする盗賊に成り下がっていた。猜疑心が非常に強く、入山を求める者に対しても政府の間者ではないかと疑い、部下を厳しく締め付けていた。山寨をひとつの国家に見立て、自らを守るための特殊な親衛隊を組織していた。

第3章 天暗の星

林冲と安道全の入山を渋々認めたが、挨拶代わりに林冲の槍の腕を試す過酷な試合を強いた。林冲が十六人を圧倒する姿を見て賞賛の言葉を口にしたが、内心では自分を脅かす存在として彼を深く憎みはじめた。安道全に対しては、自分の女の治療を任せるなど、便宜上その腕を利用していた。

第4章 天間の星

林冲の忠誠心を試すため、政府の地方巡検視を討つ任務を命じた。しかし林冲が相手の腕を惜しんで殺さなかったことを不満とし、彼を山寨から排除する機会を執拗に窺った。独断で物事を決定しつつも、全体の不満が爆発しないよう言葉巧みに演説で兵を煙に巻く狡猾さを見せていた。

第5章 地耗の星

林冲の存在を恐れるあまり、食事に毒を盛ったり、刺客を放って矢を射かけさせたりと、執拗に暗殺を試みた。常に五人の護衛をそばに置き、聚義庁内での帯剣を禁じるなど、徹底した防御体制を敷いていた。しかしその行動は、宋万や杜遷といった古参の幹部たちの反発を招く結果となった。

第7章 地妖の星

晁蓋らが生辰綱を携えて現れると、官軍の攻撃を恐れて彼らの受け入れを断固拒否した。この志に悖る決定が決定打となり、聚義庁にて林冲の黒い帯を合図とした反乱が起きた。最期は林冲の手によって首を斬られ、新しい梁山泊の誕生を告げる生贄として処断された。

第3巻「輪舞の章」

第1章 地稽の星

かつての梁山湖の山寨の頭目だが、志を失い単なる盗賊に成り下がっていたことが梗概で語られる。晁蓋らの一党が梁山泊を拠点にする際、林冲によって処断された。

第3章 天機の星

呉用や青蓮寺の袁明の回想において、組織運営に失敗し間者を炙り出せなかった無能な指導者の例として挙げられる。

第7巻「烈火の章」

第3章 地周の星

梁山湖の山寨の旧頭目として名が登場する。現在は晁蓋が梁山泊として治めている拠点の、かつての支配者として杜遷らの経歴を語る文脈で言及される。