武大(ぶだい)
第2巻「替天の章」
第1章 天傷の星
武松の兄であり、清河から寿陽に移り住んで反物屋の番頭をしていた。母の遺言に従って縫子の潘金蓮と結婚したが、暴れ者の弟とは対照的に人当たりがよく、華奢で非力な男であった。いつか自分の店を持つことを夢見て、真面目に働きながら弟の将来を案じていた。
第2章 地幽の星
念願叶って自分の店を持ち、寿陽に戻ってきた弟の武松と八年ぶりに再会した。立派な身なりになった弟を喜び、宿を引き払って家に戻るよう強く勧めた。絹の仕入れのために家を空ける際、武松に別れを告げ、妻の潘金蓮に留守を託した。
第3章 天暗の星
出張から戻った後、武松が起こした事件と妻の自害を知り、深い絶望に陥った。四日間ほど腑抜けたような状態が続いた後、自らも妻のあとを追うようにして命を絶った。魯智深が寿陽を訪れた時には、すでに家は無人となっており、近所の住人によってその死が語られた。