潘金蓮(はんきんれん)
第2巻「替天の章」
第1章 天傷の星
武大の妻であり、武松が幼い頃から密かに想いを寄せ続けていた女性であった。武松の母の計らいで兄と婚約し、後に嫁いできたことで、武松にとっては手の届かぬ苦しい恋の対象となった。彼女の存在と兄への嫉妬が、武松を自暴自棄な喧嘩と放浪へと駆り立てる一因となっていた。
第2章 地幽の星
夫とともに戻ってきた武松を温かく迎え入れ、心のこもった手料理を振る舞った。平穏な日常の中で幸福であると語りつつも、その瞳には時折、武松を惑わせるような深い悲しみの色が浮かんでいた。武松から贈られた銀の髪飾りを身につけ、彼との再会を密かに喜ぶ様子を見せた。
第3章 天暗の星
夫の留守中に泥酔した武松に襲われ、激しい交合の末に彼を許し、受け入れた。しかしその後、自らの貞操を汚した責任を感じ、客間で手首を切って自害した。死に際し、武松が罪に問われないよう「数人の賊に襲われた」とする書き置きを残し、命を懸けて愛する男を守ろうとした。
第3巻「輪舞の章」
第1章 地稽の星
武松の兄嫁であり、武松に犯されて自殺したことが武松の心に消えない深い傷を残したことが梗概で語られる。
第5章 地魁の星
修行中の武松の脳裏に、苦い記憶として何度も蘇る。武松が故郷の寿陽を訪れた際、彼女と兄が暮らした荒れた家を見て、過去と決別するための儀式のような時間を過ごす。