#052 燕順(えんじゅん)

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死亡報告書:清風山籠城戦における燕順の死亡事案

1. 被疑死者に関する情報

  • 氏名:燕順(えんじゅん)
  • 綽名:錦毛虎(きんもうこ)
  • 所属:梁山泊
  • 前歴:清風山の頭目出身。塩の道の護衛など縁の下の実務を長く支え、梁山泊初期からの実力者として二竜山の戦闘部隊隊長を務めていた。

2. 死亡発生の概況

  • 死亡日時:北京大名府軍・董万による清風山攻略戦、八日間の籠城戦の末
  • 死亡場所:清風山の砦
  • 死亡確認:二竜山本営の秦明・解珍が事後に状況を把握

3. 死因および検視結果の概要

  • 死因:砦の壁上で敵を挑発した後、多数の矢を受けての戦死
  • 所見:温存していた巨岩を斜面へ落として敵に大打撃を与えた直後、なお踏みとどまり続けた末の死

4. 死亡に至る経緯

董万率いる官軍の波状攻撃を受けた清風山で、燕順はわずか三百の兵とともに八日間にわたり籠城を続けた。最後の手札であった巨岩を斜面に落として敵陣に甚大な損害を与え、董万の冷静な指揮を崩すことに成功する。しかし反撃の隙を作るべく自ら砦の壁に立ち続け、無数の矢を浴びて絶命した。二竜山の本営では、秦明と解珍が清風山の窮状を察しながらも大局を守るため救援を送らず、燕順の自己犠牲を受け入れるという苦渋の決断を下していた。

5. 関係者の証言要旨

  • 秦明(同志):燕順を救いたいという衝動と本陣を守る義務との間で激しく葛藤しながらも、大局を見失わぬよう己を律し続けた。
  • 解珍(盟友):戦場の非情さを理解しつつ、燕順の犠牲を無駄にしないための大局的な視点を失わなかった。

6. 特記事項

清風山での燕順の籠城戦は、董万率いる四万の官軍を長期間足止めし、二竜山全体の防衛態勢を整える時間を稼ぐという重要な戦略的意義を持っていた。梁山泊の初期から仲間を支え続けた古参の将の壮絶な最期は、防衛線を戦う将兵たちに深い喪失感を残した。