#066 柴進(さいしん)
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死亡報告書:済州における柴進の死亡事案
1. 被疑死者に関する情報
- 氏名:柴進(さいしん)
- 所属:梁山泊
- 前歴:後周皇帝の末裔。兵站・物資調達の総責任者として、膨大な物資と資金の管理を一身に担っていた。
2. 死亡発生の概況
- 死亡日時:済州の孫二娘の店で倒れ、梁山泊の養生所へ搬送された後
- 死亡場所:梁山泊・養生所
- 死亡確認:安道全・薛永による診断の後
3. 死因および検視結果の概要
- 死因:毒殺(「夜盗樹」の毒による長期にわたる中毒)
- 所見:去年の暮れごろから数回にわけて毒を盛られ続けており、内臓が徐々に蝕まれていたことが判明した
4. 死亡に至る経緯
済州を訪れた柴進は、孫二娘の店で過労と体調不良を訴えた直後、突如として意識を失った。急報を受けた裴宣は十四挺櫓の高速船を仕立て、柴進を梁山泊の安道全のもとへ急送した。安道全は弟子の薛永と共に必死の診断にあたり、柴進の病状が単なる疲労ではなく、無味無臭の希少な毒物「夜盗樹」による長期間の毒殺工作の結果であることを突き止めた。すでに毒は内臓を深く蝕んでおり、手の施しようのないまま柴進はその生涯を閉じた。
5. 関係者の証言要旨
- 安道全(養生所責任者):柴進の症状が急性のものではなく、数か月にわたり計画的に毒を盛られ続けた結果であると診断した。
- 孫二娘(済州の拠点運営):柴進が倒れる直前まで、後周皇帝の末裔としての矜持と梁山泊で得た「志」について静かに語っていたと証言した。
6. 特記事項
柴進の死は、梁山泊の兵站を長年支えてきた要人が、戦場ではなく水面下の毒殺工作によって失われたという点で組織に深い衝撃を与えた。背後に潜む裏切者の存在を疑った孫二娘は、夫・裴宣の身を案じて済州へ急行しており、この一件が新たな不穏の始まりであることを示唆している。